設立趣意書
21 世紀を迎え、グローバル化の進展に伴い私たちの暮らす地域社会は、さまざまな課題に直面して います。こうした状況の中、横浜市は「新時代行政プラン」を打ち出し、「民意の力を存分に活かした まちづくり」を目指しています。その横浜市には、140 を超える国籍の外国人も共に住み、「国際性 豊かな」都市とも言われています。 しかし、市民の求めるニーズは多様化し、外国人市民を取り巻く状況も、就職・医療・教育・住居・ 福祉など解決すべき問題が多いのが現状です。
このような都市において、多様な文化を持った外国人市民が住民のひとりとして、さらに、まちづくりの「担い手」として活動する「まち」こそが、豊かさを生み、多文化が共生するまちであり、「誰 もが共生できるまち」だと考えます。
このように「誰もが共生できる」、居心地の良いまちを実現するためには、市内各地で地域ごとに市民/団体・行政・行政/公的機関・企業などが活動分野の垣根を超えたネットワークを築き、互いの 特性を発揮しながら、共に力を合わせ、「公共:の課題に取り組み、解決していくことが求められます。
そこで、こうした「新しい公共」をみんなで創り、「共生のまちづくり」を実現するために、国際 交流・協力のボランティア活動・市民団体、行政機関、学校、企業などが、活動分野の枠を超えて 様々な情報・意見交換や連携・協働を行うことができるネットワーク組織「共生のまちづく りネットワークよこはま」を設立いたします。
そして今後は、「連携・協働の新しい試み」(=モデル事業での実践・実験)にも積極的に 挑戦し、「新しい公共」をみんなで創ることによって、地域の誰もが心地よく生活できる「共 生のまち」を実現したいと願っています。 「共生のまちづくりネットワークよこはま」の設立にあたり、趣旨に賛同する市民の自発的 な参加を積極的に募ります。
2003年12月21日